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雪や台風の季節は、予約した飛行機が欠航にならないか気になりますよね。いざ欠航が決まると、払い戻しの期限やホテル代の負担など、確かめたいことが一度に出てきます。
ここでは、JALやANA、LCCなど国内線5社が定めている、欠航したときの払い戻しと振替の決まりを順に見ていきましょう。内容は2026年10月時点の各社の案内に基づいています。
欠航したら払い戻しはどうなる?
まずは大手2社の決まりから見ていきましょう。払い戻しの手数料と期限、そして欠航が決まる前に動けるかどうかがポイントです。
JALとANAは手数料なしで払い戻せる
悪天候で欠航や大幅な遅延になった便は、JALとANAのどちらも手数料なしで払い戻しを受けられます。ただ、手続きの期限や返金までの日数は会社ごとに違うので、順番に確かめておきましょう。
ANAの悪天候などが理由の払い戻しの案内では、取消手数料はかからないと明記されています。期限は旅行開始日、まだ旅行を始めていなければ航空券の発行日から1年と30日以内です。ただしANAのウェブサイトで手続きできるのは、旅程の最終搭乗日から4日後までとされています。国内線の特典航空券は、ウェブサイトでは第一区間の出発時刻前までです。
返金の方法も支払い方で変わります。クレジットカードやApple Payで買った場合は、カード会社を通じた返金で、目安は1〜2カ月程度です。予約・案内センターで現金の払い戻しを受けると、指定した口座へ振り込まれ、手続き後10日以内が目安とされています。天候不良などで多くの便が欠航した場合はこの限りでないと書かれているので、繁忙期は余裕を見ておくと安心です。
ウェブサイトで払い戻せるのは、クレジットカードとApple Pay、PayPalで支払った航空券です。PayPalの場合は購入時のPayPalへ戻り、日数はPayPalの基準に準じます。一方で、最終搭乗日から5日後以降の手続きや、市内の発券カウンターや空港カウンターで現金で買った航空券は、ウェブサイトでは扱えません。この場合は日本か米国の予約・案内センターが窓口になります。
JALの国内線欠航・遅延に関するサポートでは、未使用の航空券を手数料なしで払い戻すと案内しています。旅行を始めたあと、つまり一部の区間に乗ったあとなら、乗った区間を差し引いた金額が戻る仕組みです。
JALのウェブサイトで手続きできなかった航空券や、出発前に手続きが間に合わなかった場合も、搭乗日から30日以内なら受け付けてもらえます。払い戻しは専用の受け付けフォーム、変更はコールセンターが窓口です。払い戻しの処理には、申請後1週間程度かかる場合があるとされています。
細かな点では、払い戻しの時点でe JALポイントの有効期限が6カ月未満の場合、払い戻しから6カ月後の月末まで期限を延ばす扱いもあります。
欠航が決まる前でも手続きできる
台風が近づいているのに、自分の便がまだ欠航になっていないという場面はよくあるものです。JALとANAは、欠航や遅延が決まる前でも、運航に影響が見込まれる便なら手数料なしで変更や払い戻しができる仕組みを設けています。
ANAの遅延・欠航時の手続き案内によると、発着案内の検索結果で便名欄にマークがついている便は、実際の運航状況にかかわらず手数料なしで変更と払い戻しを受け付けます。マークが表示されていない状態でウェブサイトから手続きすると、手数料がかかる場合があるので注意が必要です。マークの反映には運航方針の確定後に時間がかかることもあると書かれています。スマートフォンやANAアプリでは、マークの表記が異なる場合があるとも注意書きがあるので、見慣れない表示でも慌てずに確認しましょう。
ANAで欠航が決まる前に便を変更する場合は、ANA便への変更のみで、変更は1回限りです。予約便の前後7日以内の便に移ることができ、手続きは予約便の出発時刻までに済ませる必要があります。
JALでは、発着情報検索の結果で便名の横に「!」が表示されている便が、手数料免除の対象です。特別な取り扱いになる基準として、欠航、30分以上の出発遅延、天候調査や条件付き運航、自然災害など特別な対応が必要とJALが判断した場合の四つが挙げられています。
JALで運航に影響が見込まれる便は、手数料なしで搭乗日から30日以内の便へ変更できます。航空券の有効期間と出発予定日から30日以内のうち、長いほうの期間が対象です。スペシャルセイバーのように本来は変更できない運賃でも、1回に限り変更できると案内されています。
では欠航はいつ決まるのでしょうか。JALは、決定のタイミングは決まっておらず、状況によって出発間際になることもあると説明しています。台風など天候の見通しがつく場合は、できるだけ早く決めて案内するよう努めているそうです。前日から翌日までの発着情報はウェブサイトで調べられるので、出発の前日には一度確認しておきましょう。JALのサイトでは、運航に影響がある空港ごとに本日の運航の見通しと、次回の情報更新のタイミングも案内しています。更新の時刻がわかれば、何度も画面を開き直す手間が省けるはずです。
LCCとスカイマークの取り扱いは?
LCCやスカイマークは、大手2社と比べて手続きの期限が短めです。各社の期限と対象を、順に確認しておきましょう。
Peachとジェットスターの違い
Peachの欠航・遅延決定後の航空券の取り扱いでは、欠航や大幅な遅延が起きたときの対応として、Peachのほかの便への振替と払い戻しの二つが示されています。
振替を受け付ける期間は、予約便の出発予定日の翌日から数えて10日以内です。予約と同じ区間で空席のある便に移ることができ、取消や変更の手数料はかかりません。
払い戻しの対象は使っていない航空券に限られます。悪天候など不可抗力による場合は搭乗予定日から10日以内、Peachに原因がある場合は搭乗予定日から30日以内が期限です。こちらも手数料はかかりません。大手2社と比べると期限がかなり短いので、欠航が決まったら早めに手続きを済ませておきたいところです。
ジェットスターの大幅な遅延・欠航時の対応では、後続のジェットスター便への振替か、払い戻しのどちらかを選べると案内しています。払い戻しは購入時の支払い手段に戻すのが原則です。
ただし、理由によって戻り方が変わる点には気をつけましょう。クレジットカードやデビットカードで払った場合、機材整備などジェットスター側の理由ならカードに払い戻されます。一方で天候など同社の関与しえない理由のときは、利用航空会社によってカードへの払い戻しか、支払額に相当するフライトバウチャーの発行になるとされています。カードの明細に反映されるまで、最大2か月ほどかかる場合があるそうです。
ウェルネットやキャリア決済など、それ以外の方法で払った場合は、ライブチャットで問い合わせる流れです。銀行口座への送金なら返金手続きに15営業日ほどかかり、送金完了の知らせはないため、自分で口座を確認する必要があります。
ジェットスターの手続きは、オンラインとライブチャット、空港カウンターで受け付けています。空港カウンターは予約変更のみの対応なので、払い戻しを希望するならオンラインかライブチャットを使いましょう。
Peachとジェットスターを比べると、Peachは期限が日数で区切られているのに対し、ジェットスターは理由によって返金の形が変わる点が特徴です。カード払いでもバウチャーになる場合があるので、現金で戻ってくるとは限らないと覚えておくと戸惑わずに済みます。
スカイマークは60分以上の遅延が目安
スカイマークの悪天候時の航空券の取扱では、対象になる条件がはっきり書かれています。悪天候で60分以上遅れたり欠航したりした場合と、天候調査や引き返し運航、目的地変更の可能性があるなど運航に影響が見込まれる場合です。
対応は、同じ区間のスカイマーク便への変更か、運賃の払い戻しから選べます。どちらも払戻手数料と取消手数料はかかりません。
変更には細かな決まりがあります。航空券の有効期間内に乗れない場合は、有効期間が満了した翌日から30日間、期間を延ばすことができます。変更後の運賃が購入時より高くなっても差額は取られず、安くなれば差額が返ってくる仕組みです。ただしこの差額の調整は、大人普通運賃と小児運賃、障がい者割引運賃に限られ、それ以外の運賃では差額の大小があっても調整されません。
欠航便はウェブサイトから振替や取消の手続きができます。振替は1回に限られますが、変更後の便がさらに遅れたり欠航したりした場合は、もう一度変更を受け付けてもらえます。予約便の出発予定時刻を過ぎていても、出発予定日から10日以内であれば操作が可能です。
遅延している便や、天候調査、引き返し運航の可能性がある便は、ウェブサイトでは手続きできません。予約センターか空港カウンターでの受付となるので、空港にいるならカウンターへ向かうのが早いでしょう。
注意したいのは、他社便やほかの交通機関への振替はできないという点です。さらに、60分未満の遅延では振替や全額の払い戻しは受けられません。45分遅れて到着が遅くなっても対象外になるので、乗り継ぎのある旅程では時間に余裕をもたせておくと安心です。
空港カウンターや予約センターでの手続きも、出発予定時刻を過ぎたあとで受け付けてもらえます。期限は予約便の出発予定日から10日以内です。旅行を取りやめるか迷っているうちに期限を過ぎないよう、スケジュール帳に期限を書き込んでおくとよいでしょう。払い戻しの方法そのものは、スカイマークの払戻方法の案内ページで支払い手段ごとに説明されています。また、こうした取り扱いは悪天候が理由の場合の決まりで、スカイマークの国内旅客運送約款もあわせて公開されています。
宿泊費や交通費は誰が払う?
欠航で予定が崩れると、ホテル代や空港までの交通費が気になります。誰が負担するのかは、欠航の理由で大きく変わります。
天候が理由なら自己負担になる
結論からいうと、悪天候や自然災害が理由の欠航では、宿泊費や交通費は乗客の負担になるのが基本です。
JALは、悪天候や自然災害による遅延や欠航に伴う地上交通費や宿泊費は利用者の負担になると明記しています。一方で、機材故障などJALの都合による場合は、日本航空が定める範囲で支払うとしています。
ANAの案内も、同じ考え方だといえるでしょう。ANAが費用を負担するのは、機材故障などANAに原因がある場合に限られます。悪天候や自然災害、空港の混雑など、ANAに原因がない事由のときは乗客の負担という扱いです。
ANAで補償の対象になった場合は、予約時に登録したメールアドレスかSMSに補償の案内が届く仕組みです。アドレスの登録がないなどで通知が届いていなくても、補償の対象であれば、補償のお申し込みサイトから自分で申請できるとされています。
ジェットスターは、運送約款に基づき、理由にかかわらず遅延や欠航に伴う費用は原則として負担しないとしています。特別な状況では、一部の費用を同社が定める範囲で補填する場合もあり、その際は空港や同社からのメールで補償内容が案内されるそうです。
つまり、台風や大雪で帰れなくなったときのホテル代は、自分で用意する前提で考えておく必要があります。冬の北海道や台風シーズンの沖縄など、天候の影響を受けやすい旅先では、宿の予約を取り直す手間や費用も見込んでおくとよいでしょう。
ここで覚えておきたいのは、航空券の払い戻しと費用の補償は別の話だということです。航空券は手数料なしで払い戻せても、すでに予約していた旅先のホテルのキャンセル料などは、航空会社が肩代わりしてくれるわけではありません。宿の予約サイトや宿泊施設のキャンセル規定も、あわせて確認しておくと安心です。
ANAで費用の補償を受ける人は、手続きの順番にも気をつけてください。ANAは、費用の精算手続きをする前に航空券の払い戻しをしないよう注意を呼びかけています。補償の対象になったら、先に精算の申請を済ませるのが確実です。ANAのよくある質問には、悪天候で別の空港に着陸した場合の地上交通費の扱いについての項目もあるので、目的地変更のアナウンスがあったときは目を通しておきましょう。
機材故障なら他社便や新幹線への振替も
欠航の理由が機材故障など航空会社側にある場合は、天候のときより選べる手段が広がるのが特徴です。
ANAでは、予約便の前日か当日に起きた機材故障などANAに起因する事由で遅延や欠航になった場合に限り、他社便への変更や地上交通への変更を受け付けています。天候が理由のときはANA便への振替だけなので、ここが大きな違いといえるでしょう。
JALも同様に、運航に影響を及ぼす要因が機材故障などJALの都合の場合に限って、他社便や新幹線などのほかの交通機関への変更が可能だとしています。詳しくはコールセンターへの問い合わせが案内されています。
一方、スカイマークは悪天候時の取り扱いの中で、他社便やほかの輸送機関への振替はしないと明記しているのがポイントです。LCCでも、Peachは自社に原因がある大幅な遅延や欠航について、宿泊費や交通費を同社が定める範囲で支払う補償を2026年8月19日から始めました。対象は搭乗便の出発24時間前から出発前までに起きた機材故障などによるもので、上限は国内線が10,000円、国際線が20,000円です。申請は予約便の出発予定日から30日以内に、領収書のデータを添えてウェブサイトから行う仕組みです。
ANAの払い戻しには、理由によって違いが出る細かな点もあるので紹介しておきましょう。機材故障などが理由の払い戻しの案内では、予約・案内センターで現金の払い戻しを受けるときの振込手数料はANAの負担とされています。悪天候などが理由の払い戻しの案内では、振込手数料は利用者の負担と書かれています。
同じ欠航でも、理由が天候なのか機材の不具合なのかで、振替先も費用の扱いも変わるわけです。空港で欠航を知ったら、まず理由を確かめることから始めましょう。
機材故障による欠航で他社便や新幹線に振り替えてもらう場合は、ウェブサイトだけでは手続きが完結しないことが多いので、コールセンターや空港カウンターに相談する流れになります。
ANAの機材故障による払い戻しでは、ウェブサイトで扱える支払い方法も広めです。クレジットカードやApple Payに加えて、ANAマイレージクラブ会員ならコンビニやPay-easyなどの現金払いもウェブで手続きでき、ANA SKY コインで払った分は手続きと同時に返却されます。
往復で予約した帰りの便は?
行きの便が欠航になって旅行そのものを取りやめる場合、帰りの便はどうなるのでしょうか。買った窓口によっても手続き先が変わります。
行きが欠航なら帰りもまとめて払い戻せる
ANAは、遅延や欠航になった便を払い戻すことで、乗り継ぎ便や復路便の払い戻しが必要になった場合は、同じように払い戻しができると案内しています。ここでいう復路便とは、出発地か同じ方向に戻る旅程のことです。
ポイントは、遅延や欠航になった便の払い戻しと同時に手続きすることです。たとえば羽田から新千歳への行きの便が雪で欠航し、旅行をやめることにしたら、2日後の帰りの便もいっしょに払い戻しを申し込むことになります。変更や払い戻しの内容によっては、ANAから確認の連絡が来る場合もあるとされています。
注意したいのは、いったん便を変更したあとで払い戻す場合です。ANAは、変更後の払い戻しでは取消手数料がかかる場合があると書いています。行きの便を振り替えてから、やはり旅行を取りやめるというときは、手数料がかかる可能性を頭に入れておきましょう。
ウェブサイトで手続きできないケースもあります。乗り継ぎで複数の区間を使う人が、まだどの区間にも乗っていない状態で1区間だけを払い戻す場合や、欠航した便とは別の予約記録に帰りの便がある場合などです。こうしたときは、日本か米国の予約・案内センターで手続きすることになります。
JALも、悪天候や自然災害で行きの便が欠航や遅延になった場合に、帰りや乗り継ぎ便の変更や払い戻しができるかについて、よくある質問で案内しています。往復で予約している人は、欠航が決まったら行きと帰りの両方を確認するのがおすすめです。
行きと帰りを別々の予約で取っていると、手続きの窓口が分かれることがあります。往復を一つの予約でまとめておくと、欠航時の払い戻しが一度で済みやすくなるので、予約の段階から意識しておくとよいでしょう。
振り替えた便がさらに欠航になることも考えられるでしょう。JALは、スペシャルセイバーのように本来は変更できない運賃でも1回に限り変更を受け付け、変更後の便がさらに遅延や欠航になったら再度の変更に応じるとしています。スカイマークも同じく、変更後の便が遅延や欠航になれば再び予約の変更を受け付けると案内しています。JALはよくある質問で、変更した便も欠航した場合の航空券の有効期間についても説明しているので、振替を重ねたときは確認してみてください。
旅行会社やツアーで買った航空券の窓口
航空券を旅行会社やツアーで買った場合は、航空会社のウェブサイトでは手続きできないことが少なくありません。
ANAの案内では、旅行会社で購入した航空券の手続きは購入した旅行会社で行うことになっています。ANAトラベラーズのダイナミックパッケージを申し込んだ人には、悪天候などによる運航の影響と旅行の取り扱いをまとめた専用の案内があり、それ以外のパッケージツアーは購入元への問い合わせが求められる仕組みです。ツアーは航空券と宿がセットになっている分、どちらか一方だけを航空会社に相談しても話が進みにくいので、窓口を一本にしぼるのが近道といえます。機材故障による払い戻しの案内では、ANA楽パックは楽天トラベルコールセンター、ANAじゃらんパックはANAじゃらんパックオペレーションセンターが窓口とされています。
JALも、ツアーの航空券は払い戻しの対象外とし、購入した旅行会社への問い合わせを求めている点は同じです。旅行会社や旅行会社のサイトで買った国内航空券や、どこかにマイルで予約した人には別の案内ページが用意されています。
ジェットスターでは、旅行会社や提携航空会社を通じて予約した場合、予約元への問い合わせが必要です。予約の内容によってはオンラインで手続きできることもあるそうです。Peachでも、旅行代理店で購入した場合は、遅延や欠航の証明書についても購入した代理店への問い合わせが案内されています。
ツアーの場合は、航空券だけでなく宿泊も含めた旅行全体の扱いが旅行会社の条件で決まります。欠航が決まったら、まず予約確認メールに書かれた連絡先を探してみてください。
電話窓口は欠航が多く出た日には混み合いやすいので、メールやウェブの問い合わせフォームがあるかも確かめておくと、待ち時間を減らせます。
ANAの特典航空券で、すでに一部の区間に乗っている場合は、ANAマイレージクラブ・サービスセンターが連絡先とされています。マイルで取った航空券は窓口が通常の航空券と異なることがあるので、特典を使った旅行では予約確認画面の案内もあわせて見ておきましょう。法人向けのANA Bizで購入した航空券も、ANA Bizのサイトやサポート窓口が別に用意されています。
欠航に備えてできること
欠航そのものは避けられませんが、情報を早く受け取り、証明書や保険を準備しておけば、慌てずに済みます。
運航情報の通知を受け取れるようにする
欠航の知らせをいち早く受け取るには、予約にメールアドレスや電話番号を登録しておくことが大切です。
JALは、予約記録にメールアドレスや携帯電話の番号を登録すると、欠航や遅延が決まった場合や天候調査の場合などに、メールやSMS、LINEでリアルタイムに知らせるサービスを用意しています。前日から翌日までの発着情報は、ウェブサイトの発着情報検索で調べられる仕組みです。電話が混み合うときでも、ウェブサイトでコールセンターと同様の内容を案内しているとされています。
スカイマークも、欠航や大幅な遅延が起きた場合に、事前に登録したメールアドレスへ知らせることがあるそうです。ドメイン指定受信を設定している人は「@skymark.jp」を受け取れるようにしておくよう求めています。
ジェットスターは、ウェブサイトの運航状況、登録したメールアドレスへのお知らせ、ジェットスターアプリのプッシュ通知、空港のモニターやアナウンスの四つで情報を出しています。アプリの通知を受け取るには、インストールしたうえでプッシュ通知をオンにしておかなければなりません。メールアドレスが正しく登録されていないと知らせが届かないので、旅行中でも確認できるアドレスを登録しておくと便利です。
ANAでも、補償の対象になった場合の案内は、予約時に登録したメールアドレスかSMSに届きます。家族の分をまとめて予約したときは、誰の連絡先が登録されているかを出発前に確かめておきましょう。代表者だけに通知が届く場合、ほかの家族は欠航を知らないまま空港へ向かうことにもなりかねません。
通知を受け取ったら、まずは手数料免除の対象になっているかどうかを確認し、変更か払い戻しかを決めます。期限の短いLCCでは、知らせを受けたその日のうちに手続きしておくと安心です。
通知の設定は予約を取ったときに済ませておくのが理想です。JALは予約記録に連絡先を登録する形、スカイマークは専用ページでメールアドレスを登録する形、ジェットスターはアプリとメールの併用というように、会社ごとに方法が違います。旅行の前日になって慌てないよう、予約完了の画面で設定まで済ませる習慣をつけておくとよいですね。
遅延欠航証明書と旅行保険の条件
欠航や遅延で会社や学校に遅れるときや、保険を請求するときには、証明書が役に立ちます。
Peachは、遅延や欠航の証明書をウェブサイトで発行できると案内しています。発行には6桁の予約番号と、搭乗者の姓のローマ字が必要です。遅延証明書の対象は10分以上遅れた便です。旅行代理店で買った航空券は、証明書についても購入した代理店に問い合わせる決まりになっています。
海外旅行では、旅行保険で欠航による出費をまかなえる場合があります。損保ジャパンの新・海外旅行保険「off!」の航空機遅延費用を例に見てみましょう。出発地で乗る予定の飛行機が6時間以上の出発遅延や欠航、運休になり、6時間以内に代わりの飛行機を利用できない場合などが対象です。乗継地で乗り継ぐ予定の便に乗れず、到着から6時間以内に代わりの便を使えない場合も含まれます。
支払われるのは、実際に支払った宿泊施設の客室料や食事代、国際電話料などの通信費、受けられなかった旅行サービスの取消料、宿泊施設へ移動するタクシー代などの交通費です。限度額は1回の事故につき2万円とされています。
ただし条件があります。保険の対象期間より前に決まっていた欠航や遅延による費用は対象外で、対象となるのは保険期間中で、海外旅行の目的で自宅を出てから帰るまでの間です。また、このオプションは出発の2日前までに申し込むパッケージプランに限ってセットできるとされています。台風の予報が出てから慌てて入っても間に合わないことがあるので、早めの検討が大切です。
同社は支払い事例として、フランスへ向かう便が航空会社のストライキで欠航し、翌日の便を待つための宿泊代とホテルのキャンセル費用に、14,992円の保険金を支払った例を紹介しています。補償の内容や限度額は保険会社や商品ごとに違うので、契約前に約款やパンフレットで確認しておきましょう。
なお、地震や噴火、それらによる津波による事故は、保険金を支払えない主なケースに挙げられています。保険を請求するときは、欠航や遅延を示す証明書と、ホテルやタクシーの領収書が必要になる場面が多いので、旅先では領収書を捨てずに保管しておくと手続きがスムーズです。
まとめ:欠航時に確認したい5つのポイント
飛行機が欠航したときに確かめておきたい点を5つにまとめます。
- JALとANAは、悪天候で欠航した便を手数料なしで払い戻せます。
- 便名に「!」などのマークがあれば、欠航が決まる前でも手数料なしで変更や払い戻しができます。
- Peachやスカイマークは、手続きの期限が出発予定日から10日以内と短めです。
- 天候が理由の欠航では、宿泊費や交通費は自己負担が基本です。
- 往復の予約は、行きの便の払い戻しと同時に帰りの便も手続きします。
出発の前日には、予約した便の発着情報と連絡先の登録をもう一度確かめておきましょう。